水炊き・九州料理「博多中」

博多中ができるまでの“あらすじ”修行二年目、十九歳のある冬の日のことでした。前に先輩が「まかない」でつくった水炊きが全然ピンとこないくて、行きつけのラーメン店でスープの取り方を盗み見て、一人で研究を重ねたんですよ。それで、自分の番がまわってきた時に「これが理想だ」っていつ水炊きをつくってみたんです。それがまあ、自分で言うのみなんだけど、上手にできてね。先輩たちも「美味い、美味い」と口々に言いながら、「ガス代がもったいなかろうが!」なんて、はたかれたりして……ま、確かに長時間、煮込むからね。でもさ、美味いものつくるのが仕事の人間が、けち臭いこと言うなよなって、ねえ。その水炊きを自分の店で出したら、ほら、評判が良くって、とくに東京のお客さんがすごく褒めてくれるんです。こんな水炊き、食べたことないってね。おっとそれなら、ねぎま鍋も、豚しゃぶも、もつ鍋だって自信あるよ。理想はかなり高いし、そりゃ一口食べれば違いはすぐにわかりますよってことで。よし、そんじゃあ、東京に店出すかって。ええ、調子に乗ってみました。すみません…。

お知らせ

  • 2017.6.28
    毎週日曜と14日(月)お盆休み致します。
  • 2017.6.1
    毎週日曜と17日(月)をお休み致します。